七草粥とは?七草の種類と由来をわかりやすく解説!
1月7日は「人日の節句」。この日に食べる伝統料理が**七草粥(ななくさがゆ)**です。お正月で疲れた胃腸を休め、無病息災を願う日本の風習として古くから親しまれています。今回は、七草粥に入る「春の七草」の種類やその意味、七草粥の由来について詳しくご紹介します!
七草粥に入る「春の七草」とは?
七草粥には以下の「春の七草」が使われます。それぞれが持つ特徴や意味を見てみましょう。
1. セリ(芹)
川辺や湿地に生える野草で、独特の香りが特徴です。栄養価が高く、ビタミンやミネラルが豊富で、春を感じさせる野菜のひとつです。
2. ナズナ(薺)
別名「ペンペングサ」として知られる野草です。古くから薬草としても使われ、解毒や利尿作用があるとされています。
3. ゴギョウ(御形)
ハハコグサのことです。喉や咳を鎮める効果があるとされ、風邪予防にも良いと伝えられています。
4. ハコベラ(繁縷)
ハコベとも呼ばれ、カルシウムが豊富な野草です。昔から食用として親しまれ、健康維持に役立つとされています。
5. ホトケノザ(仏の座)
ここで言うホトケノザはコオニタビラコを指します。胃腸の働きを整えたり、体を温める効果が期待されます。
6. スズナ(菘)
カブのことです。根だけでなく葉にもビタミンや食物繊維が豊富に含まれており、栄養価の高い野菜です。
7. スズシロ(蘿蔔)
ダイコンのことです。「清白」を意味する名前の通り、体を清め胃腸を整える働きがあります。
七草粥の由来とは?
七草粥のルーツは、中国の「七種菜羹(しちしゅさいこう)」という風習です。これは、季節の野菜を食べて健康を願う行事で、平安時代に日本に伝わりました。その後、宮中行事として定着し、江戸時代には庶民にも広まっていきました。
また、七草粥には以下の意味が込められています:
• 無病息災を祈る
家族の健康を願い、1年を元気に過ごすための儀式的な意味があります。
• 胃腸を休める
お正月のごちそうで疲れた胃腸を休め、消化の良い七草粥で体をリセットします。
• 春の訪れを感じる
七草粥に使われる春の七草は、いずれも冬の終わりから春にかけて芽吹く植物です。その香りや味から、一足早い春を感じられます。
七草粥の作り方
簡単に作れる七草粥の基本レシピをご紹介します。
材料
• 米:1合
• 水:5カップ
• 春の七草:適量(市販のセットでもOK)
• 塩:少々
作り方
1. お粥を炊く
洗った米を水と一緒に鍋で炊きます。弱火でゆっくり煮込むのがポイントです。
2. 七草を準備する
七草を軽く洗い、食べやすいサイズに刻みます。
3. 七草を加える
お粥が炊けたら、七草を加えます。1~2分煮て、香りが立ったら塩で味を整えます。
4. 完成!
温かいうちに器に盛り付けていただきましょう。
まとめ
七草粥は日本の伝統行事として、古くから人々の健康を支えてきた料理です。それぞれの七草には栄養や効能があり、忙しい日々の中で体をリセットするにはぴったりの一品です。今年の1月7日は、七草粥を作って家族で楽しんでみてはいかがでしょうか?