好酸球性副鼻腔炎とは?原因や症状、治療法を詳しく解説
好酸球性副鼻腔炎とは?
好酸球性副鼻腔炎(こうさんきゅうせいふくびくうえん)は、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)の一種で、通常の副鼻腔炎とは異なる特性を持つ病気です。
主に、鼻腔や副鼻腔に好酸球という特定の白血球が異常に増えることが特徴で、慢性的な炎症を引き起こします。
日本では近年、この病気の患者数が増加しており、難治性(治りにくい)の病気として注目されています。
主な特徴
好酸球性副鼻腔炎の特徴は以下の通りです
• 鼻ポリープの形成
多くの患者で鼻ポリープ(鼻腔内にできる腫瘤)が見られます。
• 重症化しやすい
通常の副鼻腔炎と比べて治療が難しく、再発しやすいです。
• 喘息との関係
患者の約半数以上が喘息を合併することが多く、「鼻と気管支が連動して炎症を起こす」ことが特徴的です。
原因
好酸球性副鼻腔炎の原因は完全には解明されていませんが、以下が関与していると考えられています
1. アレルギー反応
ダニやハウスダスト、花粉などのアレルゲンがトリガーとなる場合があります。
2. 免疫の異常
免疫系が過剰に反応することで、好酸球が鼻や副鼻腔に集まり、慢性的な炎症を引き起こします。
3. 遺伝的要因
家族に同様の病気を持つ人がいる場合、リスクが高まる可能性があります。
4. 環境要因
生活環境や職業による化学物質や刺激物の影響も関係すると言われています。
症状
好酸球性副鼻腔炎の主な症状は以下の通りです
• 長期間続く鼻詰まり
• 嗅覚障害(匂いを感じにくくなる)
• 粘性のある鼻水(黄色や緑色の場合もあり)
• 頭痛や顔面痛
• 喘息の症状(呼吸困難や咳)
診断
好酸球性副鼻腔炎の診断は、以下の方法で行われます:
1. 鼻内視鏡検査
鼻腔内のポリープや炎症の状態を確認します。
2. CTスキャン
副鼻腔の状態や炎症の範囲を詳しく調べます。
3. 血液検査
好酸球の割合が高いかどうかを確認します。
4. アレルギー検査
アレルギーの有無を調べ、関連性を確認します。
治療法
好酸球性副鼻腔炎の治療には以下の方法が用いられます:
1. 薬物療法
• ステロイド
炎症を抑えるために経口ステロイド薬や点鼻ステロイド薬が処方されます。
• 生物学的製剤
抗IL-5抗体など、好酸球の働きを抑える新しい治療法が増えています。
2. 手術
• 内視鏡下副鼻腔手術(ESS)
鼻ポリープや炎症組織を取り除くための手術が行われることがあります。ただし、手術をしても再発することが多いため、術後の管理が重要です。
3. 生活環境の改善
• アレルゲンの除去(定期的な掃除や空気清浄機の使用)
• 喘息の適切な管理
日常生活での注意点
好酸球性副鼻腔炎は、完治が難しい病気ですが、症状をコントロールすることで生活の質を向上させることが可能です。以下の点に注意しましょう
• 定期的な通院と治療
• 適切な薬の使用
• ストレスの軽減
• 禁煙や受動喫煙の回避
まとめ
好酸球性副鼻腔炎は、通常の副鼻腔炎とは異なり、慢性化しやすく治療が難しい病気です。
しかし、適切な治療や生活習慣の見直しによって症状を管理することが可能です。
気になる症状がある場合は、早めに耳鼻咽喉科を受診し、専門的な診断を受けることをお勧めします。