津田英治さんの経歴と功績 ~鉄道アナウンス界の名声優~
鉄道の駅で聞き慣れた落ち着いた声。
それが津田英治さんの声だとご存じの方も多いのではないでしょうか?
今回は、鉄道アナウンスや声優業界で長年活躍されてきた津田英治さんの経歴とその功績についてご紹介します。
津田英治さんのプロフィール

• 生年月日:1948年8月23日
• 出身地:兵庫県相生市
• 職業:ナレーター・声優
津田さんは、その穏やかで品のある声質で、多くの鉄道アナウンスやゲームキャラクターの声を担当し、日本全国で親しまれてきました。
声優としてのキャリア
津田さんは1970年代から声優としてのキャリアをスタート。
テレビ番組のナレーションやアニメ、ゲームのキャラクターボイスなど幅広い分野で活躍されました。
特に有名なのは、ゲーム『龍虎の拳』シリーズや『ザ・キング・オブ・ファイターズ』で演じたタクマ・サカザキ(Mr.カラテ)役。また、『武力 ~BURIKI ONE~』ではジャック・デュガリ役を務め、ゲームファンにも愛されています。
鉄道アナウンスのパイオニア
津田さんは、鉄道の駅や車内の自動アナウンスの声で広く知られています。
以下は、津田さんが声を担当した主な鉄道会社とエリアです
JR東日本
• 東京圏輸送管理システム(ATOS)で多くの駅を担当。
• 向山佳比子さんとのペアアナウンスが特徴的でした。
JR西日本
• 大阪環状線やおおさか東線を含む主要路線で担当。
JR東海
• 中央本線(名古屋〜中津川間)で活躍。2011年から導入されました。
その他の鉄道会社
• 近鉄:伊賀神戸駅以西の主要駅のアナウンスを担当。
• 神戸市交通局:西神・山手線の接近放送(新神戸・谷上方面)を担当。
• 愛知環状鉄道、大阪モノレール、横浜シーサイドラインなど、多くの鉄道会社でその声が採用されました。
津田さんのアナウンスは、駅の雰囲気に落ち着きを与え、乗客に安心感を提供してきました。
晩年と逝去
津田さんは、2018年まで大阪テレビタレントビューローに所属。
その後オフィスBANに移籍され、声優活動を続けていました。
しかし2025年1月13日、大動脈解離による治療を経て再び体調を崩され、逝去されました。
享年76歳でした。
津田英治さんの功績を偲んで
津田英治さんの声は、日常の中でふと耳にすることで、私たちに穏やかさや安心感を与えてくれていました。
特に鉄道アナウンスの分野では、彼の存在なくして現在のシステムは語れないほどの影響力を持っています。
その功績は永遠に語り継がれるべきものであり、多くの人々の記憶に刻まれています。
津田さんの声を思い出しながら、改めてその偉大な功績に感謝したいと思います。
津田英治さん、長年の素晴らしい活動を本当にありがとうございました。
心からご冥福をお祈りいたします。