his【映画】配信動画・レンタルを無料でフル視聴する方法！あらすじやキャスト・感想も紹介！宮沢氷魚主演！

hisは、2020年1月に公開された宮沢氷魚さんが主演を務めた映画です。簡単なあらすじは、男子高校生の井川迅が春休みを利用して江ノ島を訪れます。そこで、湘南の高校に通学する日比野渚と出会い、二人は友人となります。しかし、二人は恋愛感情を持つようになります。お互いの気持ちを確かめ合いながら二人の仲は縮まりますが、迅の大学卒業を控えた頃、渚は「一緒にいても将来が見えない」という理由で突如別れをお告げます。二人の出会いから13年経ったのち、迅は周囲にゲイであることを知られることを恐れて、ひっそりと田舎暮らしをしています。そんなある日、6歳の娘の空を連れた渚が迅の前に現れます。渚は「しばらく居候させて欲しい」と切り出します。迅は戸惑いながらも二人を受け入れます。迅に空がなつき、周囲の人々も3人を受け入れ始めます。渚は妻との娘の親権争い中であることを伝え、妻と一度は親権に生きていこうと誓ったのに無理だったと、迅に告白します。そして、自分には迅が必要だと告白するというストーリーです。同性愛がテーマにはなっていますが、私には家族愛が感じられました。個人的には、子役の空ちゃんの「パパはしゅんくんのことが好き。しゅんくんはパパのことが好き。それがどうして変なの？」というセリフが心にささりました。

学生時代に恋人同士だったふたりの少年が、大人の男性になって巡り合うことで時の流れの残酷さを痛感してしまいました。過去の失恋を引きずりながら田舎町で息を殺している井川迅、プロサーファーの夢をあっさりと諦めて主夫として子育てをしている日比野渚。迅役の宮沢氷魚が、大自然の中でストイックに生きる青年を好演していて清々しいです。妻の玲奈とのあいだで娘・空の親権を、裁判で争わなければならない渚の苦労もリアルに描かれています。性的マイノリティーのカップルに対して玲奈側の弁護士が法廷で浴びせる、偏見に満ちた言葉についても考えさせられます。男と女が結婚して子供を授かることで「一人前」という、前時代的な価値観はまだまだ社会の根底に残っているのかもしれません。一方ではよそ者の迅たちの移住をすんなりと受け入れてくれた、岐阜県白川町の住人たちが寛容性に満ちあふれていました。武骨な猟師・緒方の「誰が誰を好きになろうと勝手」というセリフや、「年を取ったら男も女も関係ない」という人生の先輩・吉村房子の優しさに救われるはずです。数多くの試練を乗り越えて迅、渚、空の3人がひとつの家族になるまでの前途多難な道のりを見届けてあげてください。

だれの立場になって考えてみても、乗り越える強さや勇気が必要だなって思った。

男も、女も、大人も、子どもも、お互いの話を聞き合えばいいだけなのに、そこに気持ちが存在する限り、人間同士ってこうも難しい。